静岡県富士宮市、朝霧高原にある 自然体験休暇施設「ふもとっぱら」の公式ブログ。2005年に開設された同施設は、キャンプや森林体験、気球体験などのアウトドア体験の他、イベント会場、個人/団体用の宿泊施設として運営。そのロケーションのすばらしさから様々なメディアのロケ地としても活用されている。
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水曜日, 5月 10, 2006
海岸林の危機
日本の海岸にはクロマツが多く植えられおり、日本人に馴染み深い美しい白砂青松の景観を作り出しています。この海岸林には、風致・景観としてのみならず、飛砂防備・防風・潮害防備・防霧・魚付き・航行目標・保健風致保安林として、人々の生命や農作物、国土を守る重要な役割を担ってきたのです。これらのクロマツ林はみな、人々の涙ぐましい努力によって造られた林であり、日本各地にはマツ林の造成が完了するに至るまでの様々なエピソードがあります。この松原が危機的状況にあることを皆さんはご存知でしょうか?その主たる原因は、昭和40年頃から発生したマツクイムシという、マツノマダラカミキリによって運ばれるマツノザイセンチュウによるものです。このマツクイムシによって、マツが枯れる被害が西日本を中心に拡大しております。現在青森県と秋田県の県境付近で薬剤散布などにより食い止められていますが、温暖化によってさらに北上していくと考えられております。昨日、日本三大松原のひとつである三保の松原に行ってきました。三保の松原は、静岡県静岡市清水区の三保半島にある景勝地です。白砂青松の総延長7キロの美しい松林が続く海浜と、駿河湾を挟んで望む富士山や伊豆半島の美しい眺めが有名です。その美しさから、日本新三景・日本三大松原のひとつとされています。日本の白砂青松100選にも指定されています。また、羽衣伝説の舞台でもあり、浜には天女が舞いおりたとされる羽衣の松と呼ばれる樹齢650年の老松があり、付近の御穂神社には、羽衣の切れ端が保存されているそうです。この三保の松原でもマツクイムシの魔の手が忍び寄っていました。心ある人達によって必死に防除策が講じられているのですが、あちこちに枯れてしまったマツが目に付きます。皆さんが当たり前のように親しんでいる海岸沿いのマツ林、いつの日か無くなる日が来るかも知れません。
もっと松枯れの激しい写真のほうがよかったかもしれません。
返信削除説明文には納得。yama
現在写真現像中です。もうしばらくお待ち下さいませ。
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